高齢の親御さんやご家族の通院がだんだん難しくなってきたと感じると、「訪問サービスを利用した方がいいのでは?」と考える方も多いでしょう。
訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなど、さまざまな選択肢がある一方で、「どのサービスを選べばよいのか」「どう見極めればよいのか」が分からず迷うケースも少なくありません。
介護家族が安心して選択できるよう、訪問サービスの「見るべきポイント」を整理してお伝えします。
サービス選びで最も迷うのは、「介護保険で足りるのか?」「費用が高くなるのは困る」という点ではないでしょうか。
特にリハビリにおいては、保険内では回数や期間に制限があるため、集中的にリハビリをしたい方には自費訪問リハビリという選択肢が考えられます。このコラムでは、保険と自費の違いを明確にし、「制限のないリハビリ」が必要な方が失敗しないための判断基準をお伝えします。
○本人の生活に合っているか
訪問サービスは種類によって目的が異なります。
- ・訪問診療:定期的な医師の診察が必要な方
- ・訪問看護:体調管理や医療処置、服薬確認が必要な方
- ・訪問リハビリ:動作の安定や生活の自立を維持・改善したい方
大切なのは「本人の生活で一番困っていることは何か」を明確にすることです。
薬の管理が不安なら訪問看護、歩行が不安定なら訪問リハビリ、と生活の実態に合ったサービスを選ぶことが第一歩です。
○専門職との相性と経験
訪問サービスでは、担当する医師・看護師・理学療法士など専門職との関係性が大切です。
- ・話をよく聞いてくれるか
- ・生活や希望に合わせた提案をしてくれるか
- ・高齢者や特定の疾患への経験が豊富か
専門的な技術はもちろん重要ですが、何より「安心して任せられる」と思える関係を築けるかどうかが継続のカギとなります。
○サービスの内容と頻度
訪問の時間は20~40分程度が一般的ですが、提供される内容は事業所によって異なります。
例えばリハビリの場合、単なる運動指導にとどまらず、家の中での動作を一緒に確認して安全を確保、環境調整、家族への介助アドバイスといった支援をしてくれるかどうかも重要な判断基準です。
特に訪問リハビリを選ぶ際は、
- ・介護保険:原則として週に120分という上限があり、期間にも制限があるため、時間や回数を気にせず集中的にリハビリをしたい場合は保険内だけではできないということになります。
- ・医療保険:疾患により日数制限があるため長期間に渡りリハビリを受け続けることはできません。
「もっとリハビリを増やしたい」「集中的にあるいは長期間に渡り取り組みたい」というニーズがある場合には、自費での訪問リハビリという選択肢を検討してみることも必要です。
○利用しやすい仕組みかどうか
訪問サービスを長く続けるためには「利用しやすさ」も欠かせません。
- ・介護保険や医療保険が使えるか
- ・自費で利用する場合の料金体系は明確か
- ・サービス提供の曜日や時間が家庭の都合に合うか
制度や費用の分かりやすさは、介護家族の安心にも直結します。
○保険と自費の比較
訪問リハビリを受ける際、大きなポイントとなるのが保険(介護保険/医療保険)と自費の違いです。目的やリハビリの受け方についての希望などにより選択できるよう、違いを知っておくことが大切です。

1週間にもっと多くの回数リハビリに取り組みたい、継続的に長い期間かけてじっくりと取り組みたいという場合は、自費の訪問リハビリサービスの検討が必要です。
実際、自費リハビリは、「保険制度の隙間を埋める選択肢」として、多くの高齢者や家族の生活を支えています。誤解や不安を抱かずに正しい知識を持って上手に活用していただきたいと思います。
○家族へのサポート体制
訪問サービスは本人だけでなく、介護家族にとっての支えにもなります。特に訪問リハビリでは
- ・介助方法を一緒に練習できる
- ・家族の負担を減らす工夫を提案してくれる
- ・相談相手として心の支えになる
といった効果があります。「家族も支えてくれるかどうか」を見ることも大切です。
◎ポイントを押さえて安心できる訪問サービスを
通院が困難になると、介護家族は「このまま続けられるのだろうか」と不安を感じやすくなります。しかし訪問サービスは、その不安を和らげ、本人の生活の質を保つ大きな力になります。
といった効果があります。「家族も支えてくれるかどうか」を見ることも大切です。
- 1. 本人の生活に合っているか
- 2. 専門職との相性と経験
- 3. サービス内容と頻度
- 4. 利用のしやすさ
- 5. 家族へのサポート体制
この5つのポイントを意識してみてください。
訪問サービスを上手に活用することで、外出が難しくなっても「自分らしい生活」を続けることができます。そして介護家族にとっても安心できる毎日へとつながるのです。