Column コラム

自費リハビリの費用や利用開始までの流れ

 「自費リハビリの費用相場は?」「利用開始までの具体的な流れを知りたい」と、疑問を抱えていませんか。今回は、自費リハビリの料金体系や、保険リハビリとの費用比較を分かりやすく解説します。また、サービス選びの重要なプロセスである評価(アセスメント)から契約までの流れも詳しくご紹介。安心してリハビリを始めるための基礎知識をお届けします。

○自費リハビリとは

自費リハビリとは、その名の通り自費で受けられるリハビリ、つまり保険が適用されないリハビリのことを指し、保険外リハビリと呼ばれることもあります。

主な特徴としては、医療保険や介護保険といった保険内でのリハビリと違い、日数や時間の制限がないことが挙げられます。そのため、リハビリを必要としている人がそれぞれの状態や目的に合わせて必要な時に必要な分だけ受けることが可能です。

○自費リハビリの利用の流れ

自費リハビリのサービスを提供する事業者により異なりますが、ここでは一般的な例をご紹介します。

1. 問合せ・申込み

問合せ時に、リハビリを受ける人の情報を伝えます。

年齢や介護度、既往歴、現在の状態や要望(骨折して入院し1週間前に退院した、転倒が増えてきているので歩行をみてもらいたい、等)などを伝えられるようにしておくと安心です。

2. 体験

利用開始前に体験サービスを提供している事業者もあります。

実際にどんなことをするのか、ご本人が実際に体験してみることで開始後のイメージがわきます。

リハビリは数回の実施で終了ではなく継続していくことが多いため、楽しんで取り組めそうか、続けられそうかどうか、実際に体験してみて確認できるとよいでしょう。

ご家族が同席される場合は、リハビリのイメージを共有できることに加え、体験時のご本人の意欲やご様子を見て安堵されたり、がんばって取り組んでもらうための協力や応援する気持ちを持たれる方が多いようですので、可能な場合は同席されるとよいでしょう。

3. 評価(アセスメント)

理学療法士が直接ご本人の心身機能や状態、日常生活の活動性などを把握します。また、ご本人が現在困っていることや要望や目標についても詳しく聞いていきます。これを「評価(アセスメント)」といい、理学療法士がリハビリをするうえで必ず初めに行います。このアセスメントをもとに、リハビリプランを作成します。

評価(アセスメント)は、リハビリをスタートするにあたって、とても大切なプロセスです。

現在の状態や要望等についてご本人が直接伝えることが難しい場合は、ご家族や周囲の人が伝えるようにしましょう。

アセスメントが重要:理学療法士が「何をみるか」

リハビリは、理学療法士が行うアセスメントをもとに行います。理学療法士は単なる筋力や関節の動きだけでなく、以下のような多角的な視点から評価を行います。

 ・ニーズの把握:ご本人・ご家族の「できるようになりたいこと」を丁寧に確認し、目標設定に繋げ、意欲を最大限に引き出します。
 ・動作分析:例えば椅子からの立ち上がり、歩行、階段昇降など、日常生活動作のどこに問題があるか(筋力不足か、バランスか、痛みか)を徹底的に分析します。
 ・生活環境の確認(訪問の場合):自宅の段差、手すりの位置、トイレや浴室の環境が、動作を妨げていないかを把握し、生活に即したリハビリを計画します。

4. 費用の確認、契約

事業者では1回の時間による○分コース、という料金設定をしているところや、月額制やチケット制等、体系はさまざまです。

内容と料金体系、費用については、必ずよく確認をしてから契約をするようにしましょう。

自費リハビリの費用

自費リハビリ(保険外リハビリ)は全額自己負担となります。

一般的には、1時間あたりの料金が10,000円前後というのが相場となっています。(料金体系はサービス形態等によっても異なり、1時間あたり約8,000円~30,000円とさまざま存在します。)

保険内でのリハビリでは、自己負担割合(1割、2割、または3割)に応じた支払額となりますので、費用だけ見れば保険サービスの方が安価ですが、自費リハビリは回数や期間、内容に一切制限がないため、「週に何度も集中的にリハビリをしたい」「保険期間が終了した後も続けたい」といったニーズに対して、費用対効果の高いサービスであると言えます。

○費用対効果を高める!自費リハビリの利用期間と目標設定

費用が全額自己負担だからこそ、利用期間と目標を明確にすることが重要です。
 ・回復期: 退院直後や、集中的な機能改善を目指す段階。週2回以上の高頻度で実施することで、最大限の機能回復を目指します。
 ・維持・生活期: 機能が安定した後や、生活の質の向上を目的とする段階。週1回以上等、頻度を調整して費用を抑えつつ、機能の維持・改善を図ります。
 ・目標設定の重要性: 「歩けるようになりたい」だけでなく、可能であれば「〇ヶ月後に杖なしで10m歩く」「階段を1人で昇降する」など、具体的な数値目標と期限を設定することは、モチベーション維持やリハビリへの取り組み方による効果につながります。

○入居施設で自費リハビリを受ける場合

有料老人ホームなどの高齢者施設に入居する方の多くは、日常生活に何らかの支援を必要としています。特に「歩く」「立ち上がる」「食事をする」、また入浴や排せつといった基本的な動作をできるだけ自分で続けたいという思いは、多くの入居者やご家族に共通する願いです。

有料老人ホームや高齢者施設に入居していても、条件が整えば自費訪問リハビリは利用可能です。

まずは事業者に問合せをし、その際に施設の場所を伝え入居施設でサービスが受けられるかについて確認しましょう。また、施設のケアマネージャー等の担当者にも自費リハビリのサービスを施設内で受けたい旨を相談、確認することも大切です。

◎注目される自費リハビリ

自費リハビリは近年、受ける際の自由度、あるいは転倒などの予防や心身機能の維持を目的にしたリハビリということで興味を持たれる方が増えてきています。また、公的保険の枠組みでは思うようなリハビリを受けられない方の受け皿という点でも注目されています。

気になった方はぜひ、ネット検索等で自費リハビリのサービスを提供する事業者をさがしてみてください。